音声外来

音声外来では、声が出なくなった、続かない、かすれる、つまる、高い声や大きい声が出ないなどの
“音声障害”をきたす喉頭疾患の診断と専門的な治療を行います。
声の悩みは様々ですので、専門医がご本人とじっくり相談しながら治療を進めていきます。

音声外来について

音声障害とは?

声というものは、社会生活を送るにあたって極めて重要なものであり、特に歌手・教師・保育士・アナウンサー・営業職などの職業では不可欠のものです。職業にあまり関係しない方でも、カラオケなどの趣味において良い声が出るということは生活の質を高めることにつながります。

声がうまく出せないようになることを音声障害といいますが、これは声帯の器質的疾患(声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯、喉頭癌などの病変)や声帯・のどの運動障害(声帯麻痺、痙攣性発声障害)、機能的要因(発声法や声の使い方、ストレス要因など)により生じます。また近年では、性同一性障害の方などで自分の欲しい高さの声が出せないというお悩みを持っている方も増えており、これも音声障害に含まれると考えています。

検査について

「喉頭内視鏡」・「ストロボスコープ」を用いて声帯の状態を観察し、発声時の声帯粘膜の振動状態を評価します。さらに、発声時の空気の流れを測定する「発声機能検査」や、声質をコンピュータで分析する「音響分析」も用いて詳細に声の状態を評価し診断します。 初診の方は3割負担で約7,000円の費用となります。

治療について

音声障害に対する主な治療としては「手術療法」や「薬物療法」などがあります。疾患によって適した治療をうまく組み合わせていく必要があり、経過を見つつ段階的に行っていくこともあります。満足できる声で日常生活を送ることを目指して、個別に相談しながら治療を進めていきます。

音声外来予約

当クリニックでは、専門外来のひとつとして大野覚専門医による音声外来を定期的に実施しています。音声外来は事前予約制となっておりますので、下記予約専用ダイヤルにお電話いただき、受診予約をお取りください。

音声外来予約TEL:0120-34-3387

音声外来診察時間(事前予約制)
時間
9:00 -
12:00
× × × ×
14:00 -
17:00
× × × × × ×

当クリニックの担当専門医である大野覚医師(日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・専門研修指導医、日本喉頭科学会認定喉頭形成手術実施医)は、日本国内・海外で多数の論文・著書を発表しており、多くの受賞歴もある専門医です。詳しくは「大野医師の論文・著作一覧」をご参照ください。

担当専門医

大野 覚

京都大学医学博士

主な音声改善手術・治療について

1声帯の器質的病変(ポリープなど)

喉頭微細手術

声帯の長さは約1.5cmで、そこにできるポリープなどの病変は数mm程度とごく小さいものが大半です。また、声帯自体は呼吸や嚥下で絶えず動いています。

このような微細な病変を丁寧に摘出するために、全身麻酔で声帯が動かない状態にした上で、口の中に金属の筒を入れて顕微鏡で病変を拡大視しながら、経口的に手術を行います。なお、術後は3日間、発声を控える必要があります。

経鼻内視鏡による摘出術

全身麻酔による喉頭微細手術よりも少し精度は落ちますが、診察室で局所麻酔下に、診断用のものよりも少し太めのファイバースコープを用いてポリープを摘出します。

摘出直後の声を聴きながら出来ますので、実際に声が良くなることをその場で確認できるというメリットがあります。日帰りで可能ですので、時間の無い方や合併症があり全身麻酔のリスクが高い方に適した方法です。なお、この方法の場合でも術後は3日間、発声を控える必要があります。

2声帯麻痺・痙攣性発声障害

喉頭形成術

声帯麻痺に対しては、開いた状態で麻痺している声帯を中央に変位させ、発声時に声帯がしっかり閉じるようにします(甲状軟骨形成術I型、Medialization Laryngoplasty)。発声時の息もれが減少するので、声が出しやすくなります。
ゴアテックスなどの異物反応が起こりにくい素材を入れる方法、神経付きの筋弁を入れる方法などがあります。局所麻酔下に6-8cm程の皮膚切開を行い、手術中に声の出方を確認しながら、最も声が出しやすいように声帯の位置を調整します。

性同一性障害などの声を高くしたい方には、輪状軟骨と甲状軟骨を近接化する手術(甲状軟骨形成術IV型、Tensioning Laryngoplasty)を行います。意識して力

痙攣性発声障害に対しては、締まりすぎる声帯を緩めるために、甲状軟骨を正中で切開して左右の声帯間を拡げ、チタンブリッジで固定する手術(甲状軟骨形成術II型)もあります(痙攣性発声障害に対してはボトックスの注射(保険適応)で経過をみることも可能です)。

3声帯萎縮

声帯萎縮に対する再生治療

声帯の粘膜の中には主にヒアルロン酸やコラーゲンといった細胞外マトリックスというものが存在し、声帯の張りや振動に重要な役割を担っています。加齢とともに細胞外マトリックスは減少し、声帯がやせて声が出にくくなってきます(声帯萎縮)。

この声帯萎縮に対する治療として、皮膚再生作用の働きを持つ薬が有効であることを、当院医師が以前所属していた京都大学のグループで長年基礎的な動物実験から研究を重ねてきました。ヒトに対する安全性・有効性も治験で既に確認され、実際の治療として行えるようになりました。
方法としては、のどの局所麻酔で声帯に薬剤を注射し、これを1~数回行います。日帰りで可能です。本治療は保険適応外であるため自費診療にて行います。いくつかの適応基準がありますので、まずは音声外来を受診してください。

参考文献:Ohno S, Hirano S, Yasumoto A, Ikeda H, Takebayashi S, Miura M. Outcome of regenerative therapy for age-related vocal fold atrophy with basic fibroblast growth factor. Laryngoscope. 2016 Aug;126(8):1844-8.

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